孔研究室   孔研究室のホームページへ  


スタッフ:
准教授 孔 昌一
   Tel/Fax:053-478-1174
   E-mail:tcykong☆ipc.shizuoka.ac.jp(☆は半角@に変換してください)

研究内容:
 
当研究室では,拡散などの超臨界流体中の物性値を実測するとともに,
環境にやさしい超臨界流体技術を用いた機能性複合微粒子の創製を目的とし,
次のような研究を行っています.

  1. 超臨界流体に関する基礎研究

   ・超臨界流体は環境負荷低減型のプロセス溶媒として注目され,近年,
    無毒・安定・環境に優しい超臨界二酸化炭素や水を利用した環境負荷低減
    技術の開発が盛んに行われ,地球環境問題の解決に大いに期待されています.
    超臨界流体を利用する装置の設計,スケールアップ,最適化,または理論計算
    などには,超臨界流体中の平衡物性値や輸送物性値などが必要不可欠であり
    ます.しかし,超臨界流体は気体や液体と比べ,物性値の測定が難しいため,
    実測データが少ないのが現状です.
    
     そこで,本研究室では,超臨界二酸化炭素中の各種有機化合物の拡散係数や
    保持因子,または部分モル体積などの物性値の測定実験を行い,超臨界二酸化
    炭素中の物性値の蓄積をはかります.
  
  2. 超臨界流体に関する応用研究

   ・超臨界二酸化炭素は非極性溶媒であり,各種有機化合物などを溶解することが
    できます. 溶質を溶解した超臨界二酸化炭素を大気圧に戻すと二酸化炭素は気体
    となり揮散します. 超臨界流体技術による微粒子形成プロセスの一つとして,
    微粒子とする溶質が溶解した超臨界流体の圧力を急激に低下させ,流体体積を
    膨張させる方法 (RESS法)があります. この方法は,流体密度の急激な減少に伴う
    溶質の溶解力の低下により,流体に溶解していた物質は急速に析出し,均質な
    核形成と微粒子への成長を生じさせる手法であります. また,この方法は,有害な
    有機溶媒を用いないので,環境に優しい優れた方法で,今注目されています.
    
     そこで,本研究室では,環境にやさしい超臨界流体技術を用いた機能性複合
    微粒子の創製に関する研究を行っております.
  




研究室紹介にもどる

Topにもどる