ご挨拶

静岡化学工学懇話会
   会長(平成14,15年度) 浜辺 順彦

 静岡化学工学懇話会は、満10周年を迎えました。法人会員で42社、個人会員は約100名に達しております。これまでの懇話会における数々の行事で蓄積されました先端技術の明示知は、相当なレベルにあると言えるのではないでしょうか。諸行事とは、静岡コロキウムであり、ちょっと格調が高い静岡フォーラム、また実際工学ともいえる企業技術交流会・工場見学会等が、それに当ります。これらの行事を中心にして10年間継続してきた実績は、やはり化学工学が「横糸的」あるいは一種の「学際的」な学問・工学の領域を常にカバーできることを物語っているのではと感じ入っております。
もちろん、これまでの本懇話会の活動が発展・継続してこれたのは、会員の皆様のご支援によるものであり、諸幹事をはじめ運営に携わってきた多くの会員の方々のご努力の賜物です。また、化学工学会東海支部からも毎年変わらぬご支援をいただいていることも、この場で特筆されねばなりません。

私は、この新21世紀が、「安全と安心の世紀」となるために、あらゆる領域において化学工学が重要な役割を演じると信じています。そのために各会員の興味ある「明示知溢れる」講演会等のハード的行事も大事ですが、講演者だけの一方向情報ベクトルではダメで、双方向コミュニケーションが大切ではないかと。まあお互いに情報を発信し合う、それもアルコール付きならもっと良い。そういう場として、是非ともこの懇話会をご活用いただければ、幸いです。

この記念すべき11年目のスタートにあたり、平成14年度の年次総会を若葉薫る、新緑の素晴らしい静岡県立大学で開催することができました。 環境科学研究所の岩堀教授のご配慮で、ご講演だけでなくその後の懇親会での地元・静岡の清酒のおいしかったこと。こうしたインセンティブを楽しみにして、楽しい諸行事となるようまた参加して良かったと多くの会員に支持されるように、本懇話会を引っ張って行きたいと考えております。また若い研究者や技術者にも魅力ある会となるよう、皆さんからの幅広いご意見・ご提案をお待ちします。

今年度の皆様方の更なるご活躍を祈念しますのと、本会の発展に微力ながらでもの前進を期しまして新会長就任のご挨拶とさせていただきます。


 (平成14年5月記)


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