ご挨拶

静岡化学工学懇話会
   会長(平成16,17年度) 脇屋 和紀

 静岡化学工学懇話会に参加させていただくようになって4年足らずですが、思いもかけず大役をお引き受けすることになりました。化学工学会の東海支部の幹事を長年務めさせていただいて、そろそろ後任を考えなくてはと思いつつ現在にいたっております。懇話会の会長は任が重いと少々心配ではありますが、幸い副会長始め幹事の方々が応援していただけるとの事でお引き受けした次第です。

 化学工学会も部会制がスタートして、これまでの単位操作主体から、基盤技術分野と展開技術分野に分類され、多くの部会が活動を開始しています。特に展開技術分野は社会が最も求めている技術、研究分野を中心に基盤技術と縦糸、横糸の関係で分子レベルから実プロセスまでの展開を図ろうとしています。化学工学のカバーする領域は大きく広がっていますが、別な視点から考えるとどのような領域もカバーできるのが化学工学の特質ともいえるのではと思います。化学工学が今後もあらゆる領域において重要な役割を演じることは言うまでもありません。こういった意味からも、より一層他分野との交流・連携が重要になりますし、また、これまでそうしてきたからこそ今日の化学工学があるいと言ってもよいと思います。

 本懇話会は今年で12年目に目になりますが、これまで毎年大変活発に活動を行っております。静岡コロキウム、静岡フォーラム、また実際工学ともいえる企業技術交流会・工場見学会等これまで数々の行事が開催され継続していることは会員の皆様のご支援によるものであり、諸幹事を始め運営に携わってきた会員皆様のご努力の賜物です。今後もこれらの活動を通じて会員相互の懇親と、コミュニケーションを図り、楽しみながらも新しい技術なり、知見を得られるような会にしていければと思います。また、若い技術者、研究者にも積極的に参加していただき、新技術、知見を得ることだけでなく懇親会などを通じて人脈を広げていただくことも大事なことと思います。科学技術立国を目指す日本の次をになう人たちにも大いに刺激を受け、自社、自学へ戻ってからの活力の源になるようにしていただけるような会になっていけばと思います。

 今年度も年次総会、静岡コロキウムから新たにスタートいたしますが、皆様方の更なるご活躍を祈念いたしますと同時に、更に充実したプログラムが続きますように皆様のご協力をお願いして、会長就任のご挨拶とさせていただきます。


 (平成16年)


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