ご挨拶

静岡化学工学懇話会
   会長(平成18,19年度) 蓮実 文彦
(沼津工業高等専門学校物質工学科 教授)

 本懇話会主催の行事に時折参加させて頂く折々、いつも強い刺激を頂くと同時に、志を同じくするお仲間に加えて頂いている悦びを感じておりました。同時に、このような懇話会を企画、主催して下さっている企業の研究者、技術者の方々や静岡大学の先生方のご尽力に頭が下がる思いでおりました。そのような私が、この度、本懇話会の会長という大役をお引き受けすることとなってしまいました。静岡県東部から、それも学校から会長を出す順番とのことで、私がお受けすることとなりました。本懇話会から、利益だけを得ていた者の責任として、お役に立たせて頂く番と決断した次第です。浅学、非力の者ですが、皆様が精魂傾けられ育てられた本懇話会の名を汚さぬよう職責を勤めさせて頂こうと考えております。幸い、同じく東部で、長年本懇話会の発展に尽力された飯塚副会長はじめ、強力な幹事の方々の応援が頂けるとのことで意を決した次第です。

 本懇話会は今年で設立14年目となります。この間、化学工学の新たな発展の可能性を探るべく、先進的な研究や技術開発に取り組まれている研究者、技術者を講師に迎えての「静岡コロキュウム」や「静岡フォーラム」、同様に最先端の技術で生産の現場を展開している企業を相互に訪問しあう「企業技術交流会」など、常に新鮮で技術者魂に火をつける企画を静岡独自に活発に展開してきました。これらの事業は、得がたい学びの場であると同時に、異業種の方々が集う貴重な交流の場となっております。私も専門とする分野は、応用微生物、酵素化学といった分野であり、単位操作とは縁遠いものですが、本懇話会からは、学校では得られない企業化プロセスにおける諸課題を勉強させて頂いており、貴重な機会となっております。これも、本懇話会の懐の深さを示す一面であると同時に、化学工学の新展開をめざされている本懇話会に集う研究者、技術者の志の表れではないかと存じます。

 本年度も5月に開催されます「静岡コロキュウム」から始まります。新年度の新たな出発も上述した静岡化学工学懇話会を維持・発展させてこられた会員諸氏のご意思を繋ぐ活動としてゆく所存です。最後に、皆様のますますのご発展、ご活躍を祈念いたしますとともに、本懇話会への一層のご支援をお願い申し上げます。


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