1.超臨界流体技術
超臨界流体の基礎物性、および超臨界流体を用いる有望な応用分野の研究開発を行っています。
(1)環境保全技術・・・主に超臨界水と超臨界メタノールを使用
@難分解性有害物質の分解・無害化
ダイオキシン、PCB、フロン、イオン交換樹脂
A廃プラスチックの分解・リサイクル
PET、熱硬化性樹脂、臭素系難燃化樹脂
複合樹脂(ガラス繊維強化プラスチック、炭素繊維強化プラスチック、多層フィルム)
B未利用廃棄物有効利用、バイオマスの資源化
(2)高選択的有機合成・・・主に超臨界CO2と超臨界メタノールを使用
@高効率触媒反応
超臨界CO2を原料とする資源化反応、高選択的メチル化反応
A有機材料の高機能化
(3)基礎物性の測定
@ミクロな溶媒物性の測定
高温高圧紫外・可視分光測定
高温高圧赤外分光測定
Aマクロな溶媒物性の測定
超臨界流体中への有機物の溶解度測定
2.新規フロンの熱物性測定と相関
オゾン層の破壊や地球温暖化への悪影響のない新規フロンを開発するために、新しく合成された有望なフロン候補物質の熱物性を測定し、冷媒や溶剤として用いられた場合の性能を評価します。
(1)新規フロン混合物の高圧気液平衡測定を相関
(2)新規フロン混合物の臨界点の測定