2016年版 二又田代研究室です。
(2013年度からの二又・田代研究室のHPです。2012年度までの二又研究室のHPはこちら)
環境問題が深刻化する現在において、微生物を用いたバイオテクノロジーは環境低負荷な物質生産やエネルギー生産などを可能とするため注目されています。私たちは微生物生態学の視点から、微生物を用いた汚染環境の修復や保全あるいはエネルギー生産に関する研究に取り組んでいます。
2016年度 博士課程2名、修士課程3名、学部生7名 となりました。
(2015年度 卒業式はこんな感じでした)
<2016年度 ー News> ・学会発表・招待講演・論文を追記しました(皆、頑張ったなー)。 ・静岡ライフサイエンスにてB4 高木君とB4大堀さんが優秀ポスター賞を受賞しました(2017/3/5)。 ・平成28年度 修士論文発表会 ベストプレゼンテーションとして由井君(2位)が選ばれました。 ・学会、ドクターKが本物になる、ある日の研究室、2016年度卒業式・・・をアップしました。
2016年度卒業式 (2017/3/16)
今年は、例年よりも1週間程早く卒業式が開催。化学バイオ工学科となって最初の学部1期生の卒業です。会場の都合も有り、1つの会場で実施(これまでは、コース毎に分かれていました)。卒用証書は研究室毎のテーブルで授与というスタイルでした。
卒業生の皆さんのご活躍を祈念しています(また飲みに行きましょう)。
二次会からはFatmaさんも参加してくれました(丁度、短期研究滞在中でした)。この後、長西君は初の3次会へ・・・。
Gillian 送別会(2016/11/22)
マレーシアのUniversiti of Putra Malaysia博士課程2年生のGillian Leeさんが、約2ヶ月間の短期留学を終えて帰国することに。という訳で、送別会を開催しました。ゲノム解析と生理学的実験を精力的にこなし、帰国直前につくばの極地研で開催される国際シンポジウムで発表してからの帰国予定です。料理もワインも美味しゅう御座いました。
バイオグループ@テクノフェスタ(2016/11/12-13)
今年は、学祭(浜松テクノフェスタ)でバイオグループとして展示ものをやる事に。
「美生物を見よう」というタイトルで、小学生を対象に実施。蛍光で光る微生物、顕微鏡、発酵、クリーンベンチ、ピペットマン操作、等・・・予想以上に良かったです。学生達も、来場者への説明が上手くなって行く様も嬉しいものでした。(発案者の田代先生さすがやね)。
ある日の研究室 (2016/・・・)
(中段−右から2つ目)朝来ると、床で寝ている学生がおりました。
祝!鈴木渓君 Ph.D.(2016/9/16)
博士課程3年+半年で鈴木渓君が、晴れて博士号を取得しました。
上は2016/8/8に開催された博士論文本審査会とそのあとの飲み会の図。
そして、以下は、渓君お疲れさま会。後輩達からお祝いの品(ボロボロの靴を見かねて後輩達から靴がプレゼント+心くばりの品々)と挨拶を受けました。博士課程・・大変だったけど(色んな意味を込めて)、それらを糧にしてこれからも頑張って下さい!
Jakarta, Indonesia(2016/9/12-15)
静岡大学グリーン科学技術研究所の海外連携事業の一環で、研究所長朴先生、副所長齋藤先生、メンバーの木村浩之先生、加藤竜也先生と二又がインドネシアへ。研究所で講演、大学で講義をしました。
講演後の昼食会で出されたお菓子。像の耳のお菓子とのこと。見た目と違って甘くない。「赤道に近いから影が短いよ!」の図。高層ビルが聳えるジャカルタ市内。講義をした大学のエレベーターの扉。講義後、多くの学生から質問。大学3年生ですが、英語も上手くて積極的。講義中に質問する学生も居て、良い経験になりました。
ISME-16@Montreal, CANADA (2016/8/21-25)
博士課程2年鈴木研志君とISME-16@Montreal Canadaに参加・発表。二又は一足先に、Kenneth Nealson教授@USCとお話しする為、Los Angelesへ。
(左)ホテル近くのレストランで、店員さんに強く勧められたアフリカ料理”Red Red”。名前と見た目とは裏腹に、全然辛くなく、バナナ、豆、ジャガイモとヘルシーでした。
(中)自分が好きなUnion Stationから見た夕焼け。Union StationからUSC行きのバス乗り場が変更になっていて、尋ねまくって行き着きました。
(右)留学時代にお世話になったKenneth Nealson教授の部屋でデスカッション。Nealson先生もエキサイトしてホワイトボードにどんどん書き込んだ図。楽しかったなー。また、お邪魔する予定です。
LosからMontrealへ移動してISME-16へ
泊まったホテルは古かったけど良い雰囲気。自炊可能な部屋でした。着いたその日の夜に、新谷先生、研志君、そしてSean君らと合流し軽く夕飯と飲み(その際の街の夜景)。
PNNLに留学中の首都大学の春田先生がprivate roundtable meetingを主催、研志君と参加・発表。春田先生の院生も後から参加。こういう地道な研究交流が意外と大事なんだな・・と感じています。その後、日本人だけで2次会。
学会会場からチョッと川の方に歩くと旧市街地があり観光地にもなっていて、昼食を食べに行きつつ街をブラブラ散策を新谷先生等と。良い雰囲気でした。帰国直前に教会を見学、厳かな雰囲気を満喫しました。
A Farewell Party (2016/7/5)
・KMUTT インターンシップで当研究室に来ていたMintさんが約6週間の実習を終えました。B3ですが、かなり熱心に研究をやりました。
Partyはタコパ・・・ですが、大堀さんが頬張っているのはタイのインスタントラーメン(辛系)です。内野君、色々と有り難うございました。意外と、お腹一杯になるものなんだね。
International Researchers & Student (2016/6/2)
・ベトナムから2名の研究者(VNU University of Science)とタイ(KMUTT) からB3の学生1名のインターンシップ学生が研究室に。歓迎会後の記念写真。
2016年度(平成28年度)やりますよ!
・ようやく研究室として初花見(2016/4/6)
これまでやりたいと思っていた花見(1昨年は、決行するも余りの寒さに撤退・・・)。天気も不順な3月末から4月頭、就活&出張でメンバーも揃わないし・・・・うーーーん、今日は天気もいいし「よし、今日やろう!」という突然の決行・・・で研究室に来ていたメンバーは全員参加(就活&出張の方、ごめんなさい)。キャンパスの回りをうろうろしつつ、ご近所らしき方に花見の場所を教えてもらいました。日本酒(英君 {生 無濾過})1升は、あっという間に無くなりました。今年の学生達も飲むなあー。写真では分かり難いですけど、満開のサクラ、人も我々だけという、贅沢な空間でした。
奥左:西下君(B4)、鈴木研志君(D2)、内野君(B4)、安藤君(B4)
手前左:本荘君(B4)、高木君(B4)、大堀さん(B4)、鈴木渓君(D3)、
<2016 年度 学会発表>
- 由井嵐士、安藤翔太、田代陽介、小暮敏博、二又裕之 微生物が電池を作る!?~バイオミネラルの不思議~ 静岡ライフサイエンスシンポジウム 2017年3月5日 静岡大学(静岡県静岡市)
- 杉山和哉、杉浦佳樹、田代陽介、二又裕之 目指せ!下位脱却!~COD値ワースト4佐鳴湖における窒素除去~ 静岡ライフサイエンスシンポジウム 2017年3月5日 静岡大学(静岡県静岡市)
- 内野匠、長西隆太郎、小久保祥子、赤地拓澄、田中栄嗣、稲葉知大、佐藤由也、堀知行、羽部浩、二又裕之 硝化液肥製造システムにおける微生物群集の構造と硝化特性の解析 静岡ライフサイエンスシンポジウム 2017年3月5日 静岡大学(静岡県静岡市)
- 長西隆太郎、内野匠、大久保祥子、赤地拓澄、田中栄嗣、稲葉知大、佐藤由也、堀知行、羽部浩、二又裕之 有機性廃棄物を無駄なく処理する技術の確立 静岡ライフサイエンスシンポジウム 2017年3月5日 静岡大学(静岡県静岡市)
- 高木航太郎、長谷川雄将、二又裕之、田代陽介 微生物分泌性カプセルを介した細胞への物質運搬機構の解明 静岡ライフサイエンスシンポジウム 2017年3月5日 静岡大学(静岡県静岡市)【優秀ポスター発表賞 受賞】
- 大堀尚子、青柳智、堀知行、羽部浩、田代陽介、二又裕之 世界初かも?!環境汚染物質トリクロロエテンを分解する新しい微生物脱塩素化プロセス 静岡ライフサイエンスシンポジウム 2017年3月5日 静岡大学(静岡県静岡市)【優秀ポスター発表賞 受賞】
- 安藤翔太、由井嵐士、田代陽介、二又裕之 硫酸還元細菌の新しい生存戦略 静岡ライフサイエンスシンポジウム 2017年3月5日 静岡大学(静岡県静岡市)
- 塩田拓也、田代陽介、新谷政己、二又裕之、金原和秀 微生物が分泌するカプセル様構造体の多様性 静岡ライフサイエンスシンポジウム 2017年3月5日 静岡大学(静岡県静岡市)
- 本荘雅宏、鈴木研志、田代陽介、二又裕之 共存って何だろう?~物質を介したやりとりで生まれる生態系の恒常性~ 静岡ライフサイエンスシンポジウム 2017年3月5日 静岡大学(静岡県静岡市)
- 鈴木研志、アズワニ ファティマ、犬塚友麻、本荘雅宏、田代陽介、二又裕之 Pseudomonas C8株が生産する増殖抑制物質の特定とその生産機構 日本生物工学会 2016年9月28日〜30日 富山大学(富山県富山市)
- 由井嵐士、鈴木渓、安藤翔太、田代陽介、小暮敏博、二又裕之 蓄電性Mackinawiteの充放電前後における結晶構造解析 日本生物工学会 2016年9月28日〜30日 富山大学(富山県富山市)
- 杉山和哉、工藤勇人、田代陽介、二又裕之 富栄養汽水性佐鳴湖からのアンモニア酸化細菌の単離および特性解析 日本生物工学会 2016年9月28日〜30日 富山大学(富山県富山市)
- 由井嵐士、鈴木渓、安藤翔太、田代陽介、二又裕之 MackinawiteとLepidocrociteにおける可逆物質変化 日本鉱物学会 2016年9月23日〜25日 金沢大学(石川県金沢市)
- 鈴木渓,久保田博子,由井嵐士,小暮敏博,田代陽介,二又裕之 微生物燃料電池の細胞外電子伝達を強化する新規化合物の特性解析 日本農芸化学会中部支部第177回例会 2016年9月24日 名古屋大学(愛知県名古屋市)
- 杉山和哉、工藤勇人、倉橋正典、杉浦佳樹、田代陽介、二又裕之 富栄養化汽水性佐鳴湖底泥表層における新規脱窒プロセス 土壌肥料学会 2016年9月20日〜22日 佐賀大学(佐賀県佐賀市)
- 鈴木渓、由井嵐士、久保田博子、安藤翔太、田代陽介、二又裕之 微生物燃料電池の可能性 〜微生物が創る未知の物質〜 日本生物工学会中部支部例会 2016年8月5日 名古屋大学農学研究科(愛知県名古屋市)【日本生物工学会中部支部長賞受賞 受賞】
- 鈴木渓、由井嵐士、久保田博子、安藤翔太、田代陽介、二又裕之 嫌気複合微生物系から生成される蓄電物質の特性と蓄電物質生成微生物の解析 環境バイオテクノロジー学会 2016年6月13日 広島県民文化センター(広島県広島市)
- 鈴木研志、ファティマ アズワニ、犬塚友麻、本荘雅宏、斉藤保久、田代陽介、二又裕之 モデル微生物生態系における異種微生物の共存システム 環境バイオテクノロジー学会 2016年6月13日 広島県民文化センター(広島県広島市)
<2016 年度 招待講演>
- 静岡大学産学連携協力会 「微生物ってどんな顔?」二又裕之、2017年3月27日 グランドホテル(浜松市)
- “Homeostatic Mechanism of Microbial Ecosystem” Hiroyuki FUTAMATA 2017. 2. March. Pacific Northwest National Laboratory.
- 浜松新エネルギー研究会 「微生物を用いた有機性廃棄物からの電気エネルギー生産」 二又裕之、2016年9月9日 浜松アクトシティ(浜松市)
- Asia-Pacific Conference of the International Society for Microbial Electrochemistry and Technology (AP-ISMET2016) “Novel rechargeable material produced by biomineralization” Hiroko Kubota, Kei Suzuki, Arashi Yui, Syota Ando, Yosuke Tashiro, ○Hiroyuki Futamata 2016/Sep./1st BEXCO Exhibition Center (Busan, South Korea)
- 静岡県技術士会 「異分野(微生物・エネルギー・物質)の融合からイノベーションを目指して」 二又裕之2016年8月27日 もくせい会館(静岡市)
- 日本土壌微生物学会大会シンポジウム「微生物生態系の理解(解析と制御)に向けた挑戦 〜微生物を用いた環境浄化の取り組みを緒として〜」 二又裕之、2016年6月11日 岐阜大学(岐阜市)
<2016 年度 論文>
- Yosuke Tashiro, Hiroaki Eida, Satoshi Ishii, Hiroyuki Futamata, and Satoshi Okabe. 2017. Generation of small colony variants in biofilms by Escherichia coli harboring a conjugative F plasmid. Microbes and Environments.
- Yosuke Tashiro, Yusuke Hasegawa, Masaki Shintani, Kotaro Takaki, Moriya Ohkuma, Kazuhide Kimbara and Hiroyuki Futamata. 2017. Interaction of bacterial membrane vesicles with specific species and their potential for delivery to target cells. Frontiers in Microbiology
- Shin Haruta, Yasuhisa Saito and Hiroyuki Futamata. 2016 Editorial: Development of microbial ecological theory: stability, plasticity and evolution of microbial ecosystems. Frontiers in Microbiology
- Kenshi Suzuki, Fatma A. A. Aziz, Yuma Inuzuka, Yosuke Tashiro, and Hiroyuki Futamata* 2016. Draft genome sequence of Pseudomonas LAB-08 isolated from trichloroethene contaminated aquifer soil. Genome Announcements. Sep 22: 4(5) e00948-16.(http://hdl.handle.net/10297/9859)
- Kei Suzuki, Rubaba Owen, Joann Mork, Hiroki Mochihara, Takuya Hosokawa, Hiroko Kubota, Hisatosihi Sakamoto, Atsunori Matsuda, Yosuke Tashiro, and Hiroyuki Futamata* 2016. Comparison of electrochemical and microbiological characterization of microbial fuel cells equipped with SPEEK and Nafion membrane electrode assemblies. J. Bioscience Bioeng. 122(3); 322-328. doi: 10.1016/j.jbiosc.2016.02.005
News
- 平成27年度 修士論文発表会 ベストプレゼンテーションとして 長谷川君(1位)、久保田さん(2位)が選ばれました。
- 第2回 研究室OBOG会を開催しました (20151205)。
- 株式会社アイエイアイ(IAI)を訪問させて頂きました。
- 日本膜学会第37回年会において M2 長谷川君 (田代先生)が優秀ポスター賞を受賞しました (2015/5/15)。
- 静岡ライフサイエンスにおいてB4 由井君が優秀ポスター賞を受賞しました(2015/3/7)。
- 環境微生物系学会合同大会2014でM1 久保田さんが優秀ポスター賞を受賞しました(2014/10/22)。
- 日本環境バイオテクノロジー学会、日本土壌微生物学会、日本微生物生態学会の3学会が主催し、日本で初の「環境微生物系学会合同大会2014」を浜松市で開催しました。